草履はもともと日常的に履かれていた履物であり、かつては職人が1日に30足以上を作っていました。しかし、時代とともに草履を履く習慣は次第に薄れ、今では職人も少なくなってきています。そうした中でも、関づかは「スピードとクオリティの両立こそが職人の姿」だと考え、手仕事によって量産した草履=「量産型草履」を生み出しました。現代では「量産」という言葉に対して、どこかネガティブな印象を抱くことも少なくありません。 しかし、私たちは「手仕事で量産できる」ことこそが、職人の真の技術力だと考えています。
そのため、履物関づかでは、お客様それぞれの装いや暮らしに寄り添う「誂の履物」と、思い立ったときに気軽に手に取っていただける「量産型草履」、このふたつの履物をご提案し続けてきました。
これまで量産型草履は店舗での販売はしていませんでしたが、もっと多くの方に草履を届けたいという思いから、オンラインストア限定でオリジナルの量産型草履の販売を始めます。量産型草履は、お渡しまでお時間をいただかず、思い立ったときに気軽にお求めいただけるのが魅力です。その手軽さが、草履をもっと身近に感じていただくきっかけになればと思います。