material MOKURO KITADA
北田浩次郎による展覧会を開催致します。
住宅の大工から、寺社仏閣の宮大工を経て独立した彼は、2022年に一刀彫の作品を発表しました。彼が作る作品は、木の性質や表情をあらゆる角度から表現するため全て一刀彫で製作しています。自然が作り出す有機的な形と、人間の技術で作り出される規則的な形、その両方を感じ取れる作品です。
何年もかけて素材(木)が目に見えない内側で美しい年輪を作りだし、それを丁寧に観察し手を加えた作品は、生き生きと躍動してダイナミックな物体となります。
また今展では、奄美大島の天然染色である泥染を施した作品も同時に発表いたします。
泥染は金井工芸の金井さん。
「たまたまそこにあったものが結果として染める原料になっている」と言う金井さんのフレーズが耳に残っています。
自然が生む偶然的なものが連続して人間の技術と交わり、1000年を超える染色技術になっていることは必然的なものだと思っています。
『自然と人間のいい塩梅』が今回の展覧会のテーマです。
鑑賞する、座る、置く。
どんなことも可能な自然物と人間の技術の塊のような作品を是非みにいらして下さい。
2022.11.5-11.20
水曜日定休